中国北京皇家造弁所
清朝 (1644/1911) 乾隆時代 (1736/1795)
376 x 276センチ
非対称の結び目(ペルシア結び)
綿の経糸と緯糸をシルク、銅メッキの糸に織り込む
優れた保存状態、一部の金属糸が修復された
絨毯の端の銘:
慈寧宮備用
所蔵歴:
Brunk Auction, Asheville
コネチカット州のサミュエル·ラッセル家所蔵
ラッセルはかつて中国貿易会社を設立し、1842年に中国最大規模の商社となり、1891年に営業を終了しました。この絨毯はラッセル本人または家族が中国から購入したもので、委託人の祖母エリザベス·ラッセルが受け継いだと考えられています。
清朝の皇室絨毯- 不老聖域(崑崙山)
古代中国の伝説によると、崑崙山は、海の上から誕生し、宇宙の万物の起源であり、道教の主要な神である西王母の住居でもあります。
西王母の宮殿においては、長寿や智慧の象徴である鶴は欠かせない存在であり、不老不死の仙人が鶴に乗って帰ってくると言い伝えられています。また、西周王朝の帝王である周穆王が愛した8匹の馬「穆王八駿(THE EIGHT HORSES OF KING MU)」も凡人が天国に近づくための媒体とみなされています。中国では大昔から、龍は、天の門を照らし、すべての生き物に天の上の神々が住む壮麗な仙境を見せてくれる天と地の繋がりであると見なされています。