アーティストのEric Fok氏は、古代の地図を創作の基礎として使用することが得意で、マカオの植民地時代の歴史の記憶、ないし中国と西洋の交流やヨーロッパの航海歴史との関係と気脈を通じています。この作品は、大きな帆船が神秘的な海に浮かび、新大陸を探索するために出航し、幻想的で現実的な時間と空間の域を通り抜け、日常とファンタジーを重ね合わせて描いたものです。茶とアクリル絵具を使って紙を黄褐色に染め、さらに万年筆を使って西洋の銅版画の手法を真似したこの作品は、16~17世紀の古地図の雰囲気が漂い、画家の理想的なイメージが描かれているだけでなく、観客を古代植民地時代のマカオへ導いてくれます。その故、「作品を通して自分の考えを伝え、より多くの人にマカオの昔と今の変化に注目してもらいたいと思っています」と、アーティストはそう述べました。